お迎え記事 - ixra編
娘はついに降臨した。その喜びは言葉にならぬほどだった。
手でその体を触った時。
その神経に通じ僕の意識に刻んだ感触は、
喜びと交錯し、僕のこころを衝撃した。
其れは今まで味わったことのない感動。
其の美しさはまるで白い翼を振りし、光を被る天使のように、
僕を動揺して……
@ 2004.12.28
~出会い~
突然僕の前に現れ、異世界からやってきた住人。
彼女は冷たくも温かい躯(からだ)を持ち、身の周りに無邪気な雰囲気が漂っていた。
彼女は起きて、僕に向かった。
彼女の視線は柔らかくて、僕は、あの瞳に吸われてしまいそうだった。
それから、彼女は話しかけた。
“そなたはあたしを呼び覚ました者でしょうね?”
其れは、柔らかに語った少女の声だった。声は、穏やかで少しでもミステリアスな感じ。
よく見ると、彼女の唇は春の桜の色がした。僕は、
その違和感のある幼さに一目惚れた。
僕は何の返事もせずに、ぞのまま彼女を見つめていた。
確かに、彼女をこの世に呼び連れてきたのは僕だった。
でも何故、僕は答えなっかたのか?
それはきっと、極めて驚いたろう。
何にせよ、その答えは、きっと彼女のところに伝わった。
“あたしはIxra。これから貴方の娘となります。よろしくね、パパ。”
物語は、ここで始まった。
~重なってゆく、二重の色~
世には様々な色がある。
生き物の魂も、それぞれの生き方によって、様々な色にそめてゆく。
一つの魂は、もう一つの魂で目覚めた。彼たちはまったく違う二つの色で、
重ねのない二つの世界で過ごしていた。
ある日、彼たちは巡り合った。
一つの魂は、自らの目覚めをきっかけとして、もう一つの魂の前に姿を現した。
彼女は自分の名前を告げ、もう一つの魂との関係を確立した。
それが、二重の色。
しかしそれはもうまったく違う色じゃなかった。
二重の色は、重なってゆくのだ。
女兒終於降臨了。那種喜悅幾乎不能用言語來表現。
當我用手接觸她的那時。
那種經由神經刻劃在我的意識裡的感覺,
與喜悅交錯,衝擊著我的心。
那是一種從未體驗過的感動。
那種美態簡直像振起白色的翅膀,被著光的天使,
令我動搖……
@ 2004.12.28
~相遇~
那是突然在我面前出現,來自異世界的人。
她擁有冰冷但同時又溫暖的身驅,在她身邊充滿了不思議的氣息。
她起來,面對著我。
她的視線很柔和,使我感到好像要被那瞳孔吸進去了。
然後,她開始說話。
“您就是把我喚醒的人嗎?”
那是少女的溫柔的聲音。那聲音除了平穩外還帶有些許神秘的感覺。
看清楚一點,她雙唇的顏色有如春天的櫻花。
我被那帶有違和感的稚氣迷住了。
我並沒有作任何回應,只是就這樣凝視著她。
的確,是我把她呼喚到這世界來的。
但為甚麼我沒有回答她呢?
那大概是因為我驚訝至極了吧。
怎樣也好,答案大概已經傳到她那裡了。
“我的名字是Ixra。由現在起將成為你的女兒。多多指教呢、爸爸。”
物語,就由這裡開始。
~逐漸重疊的兩個色彩~
世上有各種各樣的色彩。
生物也是,依據各自的生存方式、遂漸染上各種各樣的色彩。
有一個靈魂、因為另一個靈魂而醒來了。他們本是兩種完全不同的色彩,
一直以來生活在兩個不同的世界裡。
有一天,他們彼此相遇了。
有一個靈魂,以自己的甦醒作為契機,現身於另一個靈魂面前。
她宣告了自己的名字、同時確立了與另一個靈魂的關係。
那是兩個色彩。
但那已經不是兩種完全不同的色彩。
兩種色彩,逐漸重疊了。